公務員の退職の額がいくらか?と疑問を投げかける画像
困っている人困っている人

退職金っていくら位もらえるの?計算方法も教えてよー

遊之介遊之介

それでは、分かりやすい計算方法と、私のちょっと生々しい(笑)退職金明細も見せますね!

私は34歳の時に、11年間務めた公務員(消防士)を自己都合で退職しました。

その時の経験を基に、退職金の計算方法をなるべくカンタンにお伝えします。

そして、オマケとして公務員(消防士)を11年間務めた私の退職明細もお見せします。

皆様の退職金計算の参考になれば幸いです。

なお、この記事は自己都合退職にスポットを当てて書いています。

この記事の対象読者
  • 自分の退職金がいくらなのか興味のある人

  • 公務員を退職する際の参考にしたい人

  • 退職金の計算方法を知りたい人  

  

この記事を読んだ後
  • 自分の退職金の計算方法が分かる

  • 退職金の額が分かるので、退職後の生活イメージが具体的になる

退職金の計算方法(自己都合)

計算方法
退職日給料月額 × 支給率 + 調整額 

消防職の方は、上記の額に【消防加算】を加える 。

それでは順を追って説明していきます。

退職日給料月額(辞めた時の給料)

各市町村によって違いますので、条例で確認すれば分かります。

○○市給与に関する条例」でだいたい出てくると思います。

そこであなたの「」と「号給」に照らし合わせてください。

そうすれば給料月額 が分かりますよ。

(下の図は照らし合わせの例です)

支給率

上の退職日給料月額に、支給率をかけます。

下の表は国家公務員のものですが、地方公務員もこれに準拠しています。

(私の場合、11年なので7.43256ですが、退職金の計算は全く同じ数字で計算されていました)

参考: 平成30年 国家公務員退職手当支給率早見表

↓↓↓

1年目 0.5022
2年目 1.0044
3年目 1.5066
4年目 2.0088
5年目 2.511
6年目 3.0132
7年目 3.5154
8年目 4.0176
9年目 4.5198
10年目 5.022
11年目 7.43256
12年目 8.16912
13年目 8.90568

調整額

平たく言えば退職金へのプラスアルファみたいなものです。

下の表は国家公務員のものですが、地方公務員もこれに準拠しています。

これも各市町村によって違いますので、退職手当支給条例などで確認すれば分かると思います。

(例: 自分の級 × 60月分の調整月額)

参考: 内閣官房 国家公務員の退職手当制度の概要

↓↓↓

区分 対応する職員 調整月額
指定職(6号俸以上) 95,400円
指定職(5号俸以下) 78,750円
行(一)10級 70,400円
行(一)9級 65,000円
行(一)8級 59,550円
行(一)7級 54,150円
行(一)6級 43,350円
行(一)5級 32,500円
行(一)4級 27,100円
10 行(一)3級 21,700円
11 その他の職員 0円

消防加算

消防職員の方は退職金にプラスアルファが付きます。

(ただし、退職時の階級が消防司令補以下の場合のみに加算)

私が退職時に使用したものです。

↓↓↓

勤続期間

増加月数

1

0.07

2

0.12

3

0.17

4

0.21

5

0.26

6

0.31

7

0.36

8

0.41

9

0.46

10

0.51

11

0.57

12

0.62

13

0.68

14

0.73

15

0.80

最終的にいくらもらえるの?

リアルな数字ですが、これが私の退職金です。

11年働いて、217万294円でした。

実例を使った計算

 

計算方法

退職日給料月額 × 支給率 + 調整額

  

① 基本額

271,200(月額)× 7.43256(支給率)+ (調整額) = 2,015,710 

② 消防加算

2,015,710(基本額)× 0.57(消防加算) = 154,584

最終合計

2,015,710 154,584 2,170,294

まとめ:額が高いのか安いのかは人それぞれ。それよりも次のステップに進める喜び。

否定的な人否定的な人

あと30年待てば退職金どっさりもらえるはずだったのに、この額じゃ安すぎない?

感心する人感心する人

いやいや、早く辞めた方が人生のトータルでのメリットは大きいと思うぞ。

額が高いか安いかは人それぞれだと思います。

それよりも、私自身、公務員を退職して新しい道を選んだことに、間違いは無かったと思っています。

もしアナタが「公務員を辞めたい」と思っているなら、退職金を算出してみるだけでも、少し考えが変わってくるかもしれません。

退職金がある程度明確になれば、次のステップを考えることもできます。

逆に辞めない方がいい、と思えてくるかもしれません。

ぜひ、新しい道を進むうえでの参考にしてみてください。

「公務員を辞める流れを解説」という実体験を元にした記事があります。

読んでいただくと、より退職のイメージも湧きやすいと思います。